ロシアンクラブカンパニーとロシア極東・北極圏発展公社、カニ漁船造船協定を調印
ロシアンクラブカンパニーとロシア極東・北極圏発展公社9月11日、東方経済フォーラムの会場にて、最大10隻のカニ漁船建造に関する投資プロジェクトの一環で協力協定に調印した。プロジェクトへの投資額は1200億ルーブルで、その実行によりロシア極東におうて少なくとも250人分の雇用創出効果が期待される。
ロシアンクラブカンパニーのアレクサンドル・サポジニコフ代表取締役とロシア極東・北極圏発展公社のキリール・カメネフ投資誘致担当副代表取締役が調印式に出席した。
「漁船団の更新は、我が国の戦略的優先事項の一つである。高度技術が生かされた近代的な船は、貴重な国内生物資源の開発効率と漁業の環境性を向上させ、船員の労働条件と航海安全性の改善にもつながる。新型漁船建造は、投資枠プログラムの一環で発注する予定」と、ロシアンクラブカンパニーのアレクサンドル・サポジニコフ代表取締役は述べた。
ロシアンクラブカンパニーは、ロシア有数のカニ漁会社の1社であり、ロシア極東最大手である。現在の船団は37隻から構成されており、ロシア国内最大規模のカニ漁船団でもある。2023年現在、同社は極東漁業流域で約12000トン分のカニ漁獲権利を所有している。同社は2020年から第1期投資オークションの結果に基づいて大規模な10隻カニ漁船造船計画の実行を進めており、そのうち7隻は活カニの漁獲・輸送用で、残りの3隻は漁獲のほか、漁獲済みカニを船内工場で完成品への加工を行うカニ加工船である。主力船は2023年3月進水した。